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セリーヌと言えば、一流ブランドとしてご認識されている方も多いのではないでしょうか。
バッグなどの革製品を中心として、さまざまな商品展開がなされていることから、各種アイテムを好んでお使いになられている方もたくさんいると思います。
今も昔も変わらず大人気であるセリーヌ。
いったいどのようなブランドなのか詳細まで把握している方も少ないのではないでしょうか。
大好きなブランドだからこそ、その生い立ちや歴史を深く知ることに寄って、より一層セリーヌが好きになるのではないでしょうか。
また、これまであまりセリーヌのアイテムをお持ちになられていない方についても、それらを知ることによってブランドに興味を示すきっかけとなり、商品購入へとつながるかもしれません。
本記事では、セリーヌというブランドの歴史等や人気商品について詳しくご説明します。
目次
セリーヌとは
上述したように、セリーヌと聞くとまずはバッグといった革製品をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
バッグなどを中心として、プレタポルテなど服飾業界の最先端を今なお走り続ける一流ブランドとしての地位を確立していると言えるでしょう。
しかし、セリーヌでは最初からバッグなどの革製品を中心とした商品展開をしていたわけではないのです。
セリーヌ立ち上げ当初は、子供靴を中心とした商品展開をしていました。
今のセリーヌというブランドからではあまり想像しにくい商品展開であったと感じますが、ブランド立ち上げ当初はオーダーメイドによる子供靴専門店として産声を上げたのです。
子供靴を中心として事業を推進した後、それだけに留まらずバッグなどの革製品についても商品展開するようになり、それが大ヒットを生むこととなったのです。
ここからは、そんなセリーヌの歴史についてご説明したいと思います。
1.セリーヌとしてのブランドを創立
セリーヌというブランドは、今から遡ること約80年前となる1945年において、パリにてオーダーメイド子供靴専門店として創立されました。
セリーヌの創立者は、実業家およびデザイナーとして名を馳せていたセリーヌ・ヴィピアナとその夫であるリチャードでした。
ブランド名として認知されているセリーヌとは、リチャードの妻でありデザイナーとしても活躍していたセリーヌ・ヴィピアナから名づけられたのです。
セリーヌ・ヴィピアナがデザインを手掛け、パリの革職人が精魂込めて作った子供靴は非常に品質が高いものが多く、瞬く間にフランスの上流階級に位置する人達の間でヒットすることなりました。
子供靴はオーダーメイドで作っていたこともあり、規定品のサイズではなく1人1人の子供に対してフィットする靴であったことも商品がヒットした起因となっていたのです。
また、大人用の靴では経年劣化等で損傷した場合に新しい靴を購入するというサイクルとなります。
しかし、子供靴特有の特徴として、使用に伴う経年劣化だけでなく成長に伴って靴の買い替えが必要となる事象についても商品購入に至るまでのサイクルを速めていたことが大きなメリットに繋がっていたと言えるでしょう。
オーダーメイドの子供靴で大ヒットに成功したセリーヌは、これを足掛かりとして1948年には新たに3つの店舗を出店するに至り、これまで以上に業績を伸ばすことに成功しました。
上述したように、子供靴で大ヒットに成功したことを起因として、セリーヌでは子供靴だけでなく香水およびバッグといった革製品やプレタポルテに狙いを定めて行きます。
1965年には香水を商品展開し、1966年にはバッグといった革製品を商品展開していきます。
その後、1967年にはプレタポルテ事業を本格的に指導するに至り、約20年間をかけて幅広く事業展開したのです。
1960年代では、現在においても一流ブランドとして認知されているイブサンローランが創立した年でもあり、革新的なデザインの商品展開で非常に注目されていたこともあり、服飾業界ではどうしてもそういった華々しい事業展開をしているブランドへと目が向けられがちであったことは否めません。
その点において、セリーヌでは実用的な衣服である印象が強いデザインが多かったため、当時における主たる商品はスポーツウェアだったのです。
しかし、このスポーツウェアのデザインはイブサンローランのデザインとは違った魅力を遺憾なく発揮しているものであったことから、フランス上級階級の人たちの間で瞬く間に流行するようになりました。
2.B.C.B.G(ベーセーベージェ)としての確立
上述した結果を受け、セリーヌはB.C.B.G(ベーセーベージェ)の代名詞として認知されるようになったのです。
B.C.B.G(ベーセーベージェ)とは、1960年代に流行した言葉の1つです。
1960年代のパリジェンヌが送っていた生活を表す名称として使用されていました。
この言葉の使われ方は、近年の日本でも同じように使われている傾向があります。
具体的な事例としては、東京都港区白金および白金台に住んでいる専業主婦や近隣エリアに住んでいて白金や白金台でショッピングおよび食事などを楽しんでいる女性をシロガネーゼと呼ぶことがありますが、このイメージがぴったりだと言えるでしょう。
パリにおける高級住宅街を中心として生活を送り、その高級住宅街において高い矜持を持って「フランスの上流階級の品の良い暮らし」といった意味を持っている言葉がB.C.B.G(ベーセーベージェ)なのです。
当時、セリーヌの商品は高級感だけに留まらず非常に実用性も考慮されたものであったことから、フランス上流階級に人達に寵愛されていたブランドであったと言えます。
そのことから、パリジェンヌが挙ってセリーヌの商品を使用していたため、上流階級の人達はもちろん下流階級の人達の間でも、セリーヌといえばB.C.B.G(ベーセーベージェ)と言われるようになったのが、セリーヌがB.C.B.G(ベーセーベージェ)の代名詞であると認知される所以です。
このように、セリーヌは上流階級の人達には寵愛され、下流階級の人達には羨望のまなざしを向けられることとなりました。
B.C.B.G(ベーセーベージェ)の代名詞と呼ばれるにあたり、一役買った商品が馬具の轡(くつわ)型のデザインをした金具が付随している婦人用の「モカシンのインカ」という名をした靴です。
その靴を発表したあと、馬車の柄とバックルを使用したサルキーバッグを続けざまに発表し、より一層の更に話題を呼ぶことなりました。
ここまでセリーヌは順風満帆に業績を伸ばし、事業拡大に成功していたと言えるでしょう。
しかし、今後においてはセリーヌの業績は暗礁に乗り上げることとなってしまうのです。
B.C.B.G(ベーセーベージェ)の代名詞として認知されていたセリーヌは、逆にB.C.B.G(ベーセーベージェ)が衰退してしまうと、その影響を大きく受けることとなってしまうのです。
B.C.B.G(ベーセーベージェ)が衰退してしまったことを起因として、セリーヌも同調して衰退してしまいます
B.C.B.G(ベーセーベージェ)の衰退の背景にあるのは、セリーヌの商品名を愛用していた方たちが高年齢化してしまったことによって、「セリーヌ=高年齢の人達が愛用する商品」といったイメージが定着してしまったのです。
服飾業界においては、高齢層だけでなく低年齢層も確実にターゲットとして認識されています。
そのため、ファッションに敏感な低年齢層の人達は積極的にセリーヌの商品を購入することがなくなってしまったのです。
これまで業績向上に大きく寄与していたB.C.B.G(ベーセーベージェ)ですが、逆にB.C.B.G(ベーセーベージェ)によって足元をすくわれる形となってしまい、セリーヌの業績は悪化の一途を辿る結果となってしまいました。
3.経営難からの脱出
セリーヌを窮地に追い込んだB.C.B.G(ベーセーベージェ)の衰退に伴って、看過できないほどの経営難に陥ってしまいました。
しかし、セリーヌの経営難を脱出させてくれる救世主が現れたのです。
セリーヌのブランド立ち上げ当初より第一線で活躍していたセリーヌ・ヴィピアナが社長職を辞任し、新たに新社長としてナン・ルジェが就任することとなりました。
このナン・ルジェによって、セリーヌは経営難から脱出することに成功するのです。
1987年、当時はフィナンシエール・アガッシュ社であったLVMHは、B.C.B.G(ベーセーベージェ)の衰退に飲み込まれるように経営難となっていたセリーヌに着目しており、買収に踏み切ります。
LVMHグループとは、Louis Vuitton(ルイヴィトン)、Moët & Chandon Champagne(モエ・エ・シャンドン)、Hennessy(ヘネシー)の頭文字から命名されている服飾業界の中でも最大手に位置するグループ会社です。
この買収劇の後、新社長としてナン・ルジェが就任することとなったのです。
また、クリエイティブディレクターとしてはマイケル・コースが指揮を執ることとなりました。
マイケル・コースが着任したことにより、セリーヌは商品を購入してくれる主たるターゲットをアメリカで活躍しているキャリア層へと移行することとなりました。
セリーヌがB.C.B.G(ベーセーベージェ)の代名詞とまで言われるようになった、高級感と実用性が共存した高いデザイン性を有したスポーティなラインを商品展開します。
これが大ヒットを生み出す結果となり、経営難から脱出するための足掛かりとしたのです。
セリーヌの人気商品とは
セリーヌは、上述したように約80年もの古い歴史を持っているブランドです。
また、数々の有名デザイナーによってその格調高い商品は製作されており、一流ブランドとして今なお愛され続けているのです。
セリーヌの商品は数多く展開されていますが、、特におすすめの人気商品についてご紹介したいと思います。
セリーヌ ラゲージ ナノ ドラムドカーフスキン
定番のデザインとして高い人気を誇っている魅力は活かしたまま、小型化した商品となっています。
セリーヌにおける定番バッグとして位置付けられている「ラゲージ」は、印象的なシルエットとデザインが高い魅力として発揮されています。
素材として採用されているのは、高い品質のカーフスキンであり、本体部分にあしらわれている緻密なステッチも魅力的です。
このモデルは、各種シリーズと比較しても小さいナノサイズとなっており、財布・ポーチ・スマホといった日常的な外出に必要とされる各種アイテムを持ち歩くには非常に便利なサイズ感となっています。
内側と外側にポケットが設置されていますので、小物の収納に対しても配慮されていると言えるでしょう。
また、革製のストラップが付いており使用するときの場面によってに持ち方を変えることができるのも嬉しいポイントとなっています。
セリーヌ カバファントム スモール ソフトグレインドカーフスキン
高級感を醸し出しながら、さまざまな場面でかつやくしてくれるバッグです。
カバファントムは非常に大容量となっており、さまざまなものを収納することができます。
高級感だけでは使用する場面が限定されてしまいますが、カバファントムは格式ある場面だけでなく日常的な普段使いも可能である点が大きな魅力となっています。
フロント部分に対してベルトを垂らしたデザインとなっており、フェミニンかつこなれた雰囲気を醸し出してくれます。
ベルトの長さを調節することによって、見た目が変化しますので違ったイメージを持たせることも可能です。
質感はソフトなものとなっており、しっかりと自立してくれるので使い勝手も良いと言えるでしょう。
大容量サイズに起因してコンパートメントは非常に広い造りとなっており、A4サイズの書類であれば折り曲げることなくも収納することが可能です。
また、小物を収納するポケットが3つも設置されていますので、これだけの収容能力が期待できるのであれば普段のお出かけ・ショッピング・旅行といったさまざまな場面で活躍することのできるバッグであると言えるでしょう。
まとめ
ここまで、セリーヌというブランドの歴史等や人気商品についてご説明させて頂きました。
セリーヌの深い歴史やさまざまな人気商品についてご理解頂けたのではないでしょうか。
今後、セリーヌの購入や売却を考えておられる方にとって少しでも本記事がお役に立てたのであれば幸いです。