「え!?これも売れるの?」壊れて動かない時計でも高価買取の理由とは

グッチ時計 レディース 買取価格

📸 写真①:正面全体

ベゼル周囲に小キズが多く、表面にくすみがあります。

📸 写真②:風防アップ

ガラス面に薄い線キズが数本あり、視認性にやや影響。

📸 写真③:裏蓋

こちらの写真は、GUCCIチェンジベゼルウォッチの裏蓋部分をクローズアップした一枚です。中央にはブランドを象徴するエンブレムが刻印され、その下には「141199」などのシリアル番号、さらに「11/12.2」の刻印も確認できます。こうした番号は本体の真正性を証明するうえで非常に重要な情報ですが、同時に使用歴を物語る“痕跡”も明確に写り込んでいます。

金属表面には、日常的な着用や保管時の接触でついたと思われる細かい線キズが無数に広がっており、写真越しでもメタルの滑らかさがやや損なわれて見えるほど。特に中央部分の光沢が鈍くなっている点からも、長期間使われていたことがうかがえます。

また、リューズ付近のエッジやラグ(バンドを取り付ける部分)の境目にはわずかな打ち傷も見られ、落下または不意の衝撃によるダメージが蓄積している可能性があります。このような“見えにくい部分”の劣化も、査定時にはしっかりとチェックされるポイントです。

ただし、今回のように刻印がはっきりと判読でき、シリアルが残っているという点は大きなプラス材料です。これにより真贋判定がスムーズに行え、再販時にも安心感を持たせる要素となるため、トータルでの評価を下支えする役割を果たしています。

📸 写真④:ベルト表面

擦れと変色が見られ、金属特有の曇りも出ています。

📸 写真⑤:ベルト裏側

使用感強く、汗染みや小サビが確認できます。

📸 写真⑥:リューズ周辺

リューズ部分に細かな汚れ、操作感にもやや違和感。

📸 写真⑦:替えベゼル一式

この写真は、GUCCIのチェンジベゼルウォッチ本体と、複数のカラーベゼルを並べた状態を捉えたものです。一見すると綺麗に見えますが、時計本体のメタル部分には細かな線キズが広がり、光を反射した際にうっすらと擦れ跡が浮かび上がるような状態です。使用感は全体にわたり、長年の日常使いによる摩耗が積み重なったことが読み取れます。特にベゼルの差し込み部分やケース周囲には、取り外しを繰り返したことによる微細な削れや変色が見られます。

替えベゼルは全部で12色あるうちのいくつかが写っていますが、そのうち数点には色あせやリングの縁に曇りが出ており、素材特有の経年変化が現れています。色味もやや鈍くなっており、購入当初の鮮やかさは失われつつありますが、今となってはその“ビンテージらしさ”がかえって魅力として評価されるケースも増えています。

また、付属の外箱についても状態を確認したところ、本来あるべき内部の「枕」が欠品しており、時計を固定できない状態となっていました。こうした付属品の欠損は本来であればマイナス査定となる要素ですが、今回のように本体+ベゼル+箱が一式揃っていること自体が希少であるため、大きな減点には至りませんでした。

📸 写真⑧:刻印部分

この写真では、GUCCIチェンジベゼルウォッチのバックルとベルト周辺がクローズアップされています。一見シンプルな構造に見えますが、細部を見ると金属部分には目立たないながらも多数のこすれキズが存在しており、特にベルトの可動部にあたる連結部分では、金属疲労による色ムラや光沢の減少が感じられます。素材特有の経年による金属の曇りが出ているため、写真ではやや白っぽく反射している部分もあります。

また、バックルのロゴ部分には細かな擦れが蓄積しており、印字自体は残っているものの、新品時のシャープな彫りの印象とは異なり、やや輪郭がぼやけているような印象を受けます。これは長年の使用により金属表面が摩耗してきたことによる自然な変化であり、実用品としての歴史を物語る“時の痕跡”ともいえる状態です。

こうした細かな使用感は、一般的な中古品としてはマイナス評価につながる要素ではありますが、当店では「再販用パーツとしての需要」や「コレクション目的での購入ニーズ」を考慮し、機械としての機能より“存在そのものの価値”を見極めた査定を行っています。

📸 写真⑨:時計の横面

こちらの写真では、GUCCIのチェンジベゼル時計のフェイス周囲、つまりベゼルが取り付けられるリング状の金属部分が写されています。一見何の変哲もないように見えるこのパーツも、実は査定時に見落とされがちな“劣化のサイン”が多く潜んでいる箇所です。

注目すべきは、ベゼル取り付け部の円形の輪郭がわずかに歪んでおり、外周が若干波打つようなラインを描いている点です。長年の着脱による微細な変形、あるいは部分的な圧力が加わったことによる歪みが疑われ、これによりベゼルの着け外しがスムーズにいかなくなるケースも考えられます。こうした変形は光の反射角度によって強調されて見え、金属特有の“締まりのないツヤ感”へと変わってしまっています。

また、リング部分の内側には微細なキズや削れ跡がびっしりと見受けられます。これはベゼルの取り外し時に指や工具が触れることで起こりやすく、一般的なクリーニングでは落としきれないダメージとして残りやすい箇所です。こういった細部の劣化こそ、長年の実使用を物語る“時の痕跡”であり、ヴィンテージ特有の味わいとも言えます。

通常、こうした形状変化はマイナス査定の対象となることもありますが、当店では「希少なベゼル交換モデルであること」「ベゼル自体が揃っていること」などを総合的に評価。さらにこの時代ならではの設計や構造に価値を見出し、単なる不具合ではなく“歴史ある機構の証明”としてプラスに捉える査定を行っています。

📋 査定ランク:Dランク(動作不良・キズ多)

ムーブメント不動・複数のキズやくすみがある状態のため、一般的な中古市場では評価が難しいランクです。ですが、当店ではパーツやコレクター需要を考慮してしっかり査定いたします。

📦 製品情報

  • アイテム:レディース チェンジベゼル ウォッチ
  • ケース幅:約26mm
  • 腕周り:約16.5cm
  • 状態:不動(時刻調整は可)
  • 替えベゼル:12色セット付き(色変化あり)
  • 付属品:箱(枕なし)
  • 製造年:1990年代後半〜2000年代前半(推定)

📝 鑑定士・斉藤のコメント

動かない時計でも、ベゼル12色と箱付きであれば「部品取り」や「リメイク用」としての価値が残ります。コレクターの方からのご要望も多いため、思った以上に高くなるケースも。今回もキズが多くても、しっかりお値段をつけることができました。

なぜ今?グッチ「チェンジベゼル」レディース時計の買取価格がじわじわ上昇中の理由とは

グッチのチェンジベゼルウォッチは、単なる「懐かしのファッション時計」にとどまらない奥深さを持ったアイテムです。最近、特にこのモデルの買取価格が再び注目を浴びているのには、いくつかの**“今ならではの背景”**があります。

①「1本で何通りも楽しめる」“変化を楽しむ時代”へのマッチ

現代はファッションにおいても、同じアイテムを使い回す「着回し力」や「自分でアレンジできる要素」が重視される時代。チェンジベゼルはその象徴ともいえる時計です。12色のベゼルを自由に付け替えることで、その日の装いに合わせて表情を変える楽しさがあり、“自分で選ぶ”という体験が今の価値観と見事にリンクしています。

 ② デジタルにはない「遊び心」と「物語性」

スマートウォッチのような機能性を追求した時計が溢れる中で、チェンジベゼルのようなアナログの楽しさ・愛着・手触りのある機構が逆に新鮮に映ります。「替えベゼルをくるくる回して着せ替える」感覚は、子どもの頃の遊びやおしゃれ心を思い出させてくれる、感情に訴える魅力があります。

 ③ 古くても売れる“構造的価値”のあるモデル

壊れていても高額で取引されることがあるのは、チェンジベゼルが機構そのものに特別なパーツ需要があるモデルだからです。ベゼル単体でも探している人が多く、完品でなくても「12色中何色か揃っているだけで価値がある」というケースも少なくありません。

④ 時計としての完成度とサイズ感が今にフィット

ケース幅約26mmのコンパクトサイズに、ほどよい厚みとシンプルなフェイス。手首が細めの方にも自然に馴染み、ジュエリーやバングルと合わせやすいフォルム。近年の「華奢な時計がかわいい」というトレンドともしっかり噛み合っています。

 ⑤ “90年代ブーム”だけでは語れない、生き残り組の実力

世間では“平成レトロ”や“90’sリバイバル”が話題ですが、その中でも実際にリユース市場で価格が上がっているのはごく一部。チェンジベゼルはその中でも「ファッション時計」の枠を超えて、生産構造・付属品・コレクター需要まで揃った希少なモデル**として、実需と投資ニーズの両方を持っている点が特徴です。

📊 ランク別 買取相場(目安)

ランク 買取相場
Sランク(新品同様) 35,000円前後
Aランク(美品) 30,000円前後
Bランク(使用感あり) 25,000円前後
Cランク(キズ・くすみあり) 20,000円前後
Dランク(不動・部品不足) 18,000~20,000円

🕰 グッチ(GUCCI)チェンジベゼル レディース時計の歴史

“カラフル”を纏うことで、女性の毎日を自由に彩った名作ウォッチ

グッチのチェンジベゼルウォッチが登場したのは、1970年代末〜1980年代初頭にかけてのこと。バッグや革小物で確固たる人気を得ていたGUCCIが、「ファッションの延長線上にある腕時計」を提案するべく、レディースラインの中で打ち出したのがこのチェンジベゼルモデルでした。

最大の魅力は、文字盤のまわりに装着された“ベゼル(縁のパーツ)”を、指で簡単に付け替えられる構造にあります。ベゼルは合計12色セットになっており、その日の服装や気分に合わせて時計の“顔”を自由に変化させるという、当時としては画期的なギミックが話題を呼びました。

このユニークな仕組みは、単なる腕時計の枠を超え、「毎日のコーディネートに寄り添うアクセサリー」として、多くの女性たちに愛されました。ファッションアイテムとしての実用性と遊び心を融合させたこのモデルは、実用性よりも“楽しさ”を重視したデザイン発想という意味でも、GUCCIらしい感性が表れた一本です。

また、当時のGUCCIはまだスイス時計界では新参ブランドでしたが、ムーブメントには信頼性の高いクオーツ機構を採用し、ヨーロッパだけでなく日本市場でも人気を博しました。特に、1980〜90年代の日本では、「1本で12通りの表情が楽しめる」として、プレゼントや記念品として選ばれる機会も多く、現在でもその頃のモデルを大切に保管している方が多く見られます。

編集後記|壊れたグッチの時計が「ちゃんと価値になる」時代に

今回ご紹介したGUCCIのレディースチェンジベゼルウォッチ。ベゼルが欠けていたり、動作が止まっていたり、付属のクッションが紛失していたり――一見すると「これ、売れるのかな?」と感じてしまう状態でした。

でも、そんな“完璧ではないもの”にこそ、私たちは価値を見出したいと考えています。

12色のベゼルという、いまでは考えられないほど贅沢な構造。少し歪んだ文字盤の縁やくすんだ裏蓋にも、使われた時間の重みが宿っている。現代の時計にはない“遊びと温度”が、そこには確かに残されていました。

他店では「不動=減額」「枕なし=査定ダウン」とされてしまうようなポイントも、当店ではその背景にあるストーリーと構造的な価値まで含めて評価します。単にキズの有無や動作の可否を見るのではなく、「いまこの時計を求めている誰かがいるかどうか」を起点に考える査定だからこそ、状態が悪くても想像以上の価格がつくことがあるのです。


💬 ボロボロでも、“もう一度輝ける場所”がある

グッチのチェンジベゼルは、見た目の華やかさ以上に、「持ち主のセンスを活かせる時計」として再評価されています。そしていま、その魅力を求める声が中古市場でも確実に増えてきています。

もしもご自宅に眠ったままのチェンジベゼルウォッチがあれば、それはただの“使っていない時計”ではなく、“再び誰かに選ばれるかもしれない一本”かもしれません。

手放すことは寂しい決断かもしれませんが、次の持ち主へ想いとともに橋渡しするお手伝いを、私たちにぜひお任せください。

\ 買取タマではグッチの時計をはじめとするブランド品の宅配買取を行っております。/
ご不要になったGUCCIの腕時計がございましたら、ぜひお気軽にお送りください♪状態が悪くても査定可能です!


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