内部のベタつきでシリアルナンバーが無い古い型のブーローニュ

📸 商品の状態(写真付きでご紹介)

▼ バッグ全体:

古い型で、持ち手部分に日焼けや黒ずみがあり、型崩れもやや見られます。

▼ ショルダーベルト(穴):

色ムラ・ひび割れ・穴の拡がりなど、全体的にダメージ大。

 📸 ショルダーベルトに残る「修理跡」のリアル

この写真に写っているのは、ショルダーベルトの一部を補修した跡です。一見してわかるように、革の色合いや縫い目のピッチがオリジナルとは異なっており、ルイ・ヴィトン本来の上質な仕立てとは明らかにテイストが違っています。

補強のために縫い直された箇所は、糸の太さや縫いのリズムが不均一で、やや雑な印象を与える仕上がり。特に中央部分には縫い合わせのズレも見られ、ミシンで無理に押さえたような跡も確認できます。また、革自体の質感もその部分だけ光沢や色味が変わっており、一目で「後から直した箇所」だと分かってしまう状態です。

こういった社外修理が施されたアイテムは、一般的な買取店では大幅な減額対象とされがちです。しかし当店では「その修理を必要とするほど使い込まれた」という背景や、お客様の大切な想いも含めて評価します。特に人気モデルのヴィトンでは、「完全なオリジナル」ではなくとも需要はあるため、状態を正しく見極めれば、適正な価格でのご案内が可能です。

このような修理跡があるからといって、あきらめる必要はありません。専門店だからこそできる「実態に基づいた再評価」で、お客様の大切なお品物をきちんと査定いたします。

📸 コーナーレザーの経年変化と“リアルな使用感”

この写真は、ルイ・ヴィトン「ブーローニュ30」の底角にあたるヌメ革部分をクローズアップしたものです。一見するとまだツヤも残っているように見えますが、よく見ると乾燥からくる細かいひび割れや、色ムラがじわじわと現れている状態です。

ヌメ革はもともと繊細な素材で、水分や油分、紫外線にとても敏感です。このバッグのように長年使われてきたものは、角のような接地しやすい場所から徐々にダメージが進行していきます。特にこの部位は、床や膝の上などと触れやすく、知らず知らずのうちにスレが蓄積されてしまう「負担の集積地」と言っても過言ではありません。

また、革の表面には薄く光沢が残っている部分と、マットにくすんで見える部分が混在しており、使い込まれたリアルな経年変化が色濃く表れているポイントでもあります。この状態は、長期間にわたりしっかりと使われていたことの証であり、革が持つ本来の個性や風格がにじみ出ているとも言えます。

📸 ファスナー周辺とラインのゆがみから読み解く“型崩れのリアル

この写真は、ブーローニュ30のファスナー部分を中心に撮影されたものです。一見して目に留まるのは、ファスナーの金具そのものではなく、周囲のキャンバス地と縫製ラインの微妙なゆがみです。

ブーローニュのような「横長ワンショルダー型」は、見た目がスマートで女性らしいシルエットが魅力ですが、構造上、使い込むにつれて中央部分にたわみやヨレが生じやすいという弱点も持ち合わせています。とくにファスナー周辺は日々の開閉や中身の出し入れでテンションがかかるため、時間の経過とともに“中央が沈みこむような歪み”が発生しやすい箇所です。

また、この個体ではモノグラムの柄合わせがややズレてきているのも確認でき、**「目には見えにくい経年劣化のサイン」**がしっかり現れています。ファスナー自体の開閉はスムーズですが、メッキ剥がれや変色も進行しており、内部の金属疲労がそろそろ限界に近づいている可能性も否定できません。

▼ バッグ底面:

底部に型崩れとスレがあり、全体にヨレが出ています。

📸 合皮の宿命。ベタつきの先に、シリアルナンバーさえも失われる

この写真に映るのは、ルイ・ヴィトン「ブーローニュ30」の内ポケットの内側。
一見、ただのテカリに見えるかもしれませんが、実はここに、“素材が時を重ねた痕跡”がしっかりと刻まれています。

この年代のヴィトン製品に多く使われていたのは、ポリウレタン系の合皮裏地。
一見高級感のあるその素材は、時間が経つと空気中の水分や温度差の影響で分解が進み、「ベタベタと指に張りつくような状態」に変質してしまうのです。これは「加水分解」と呼ばれる現象で、特に1990〜2000年代初頭に製造されたモデルで顕著に見られます。

この写真では、ポケットの縁にある粉状の剥がれや、内張り全体に現れた独特の光沢が、まさにその進行中の状態を物語っています。
そして実は、こうした劣化が進むと、本来はどこかに刻まれているはずの製造番号(シリアルナンバー)までもが、素材ごと消えてしまっているケースも珍しくありません。

もともとその番号は薄い合皮の裏側に型押しされているだけなので、素材が溶けてしまえば、痕跡すら残らないのです。

しかし――当店では、こうした“時代ゆえの素材の宿命”をマイナス要因とはとらえません。
シリアルが確認できない個体であっても、ステッチや金具の仕上げ、刻印の深さや質感、モデルごとの縫製パターンなど、多角的な視点で真贋を判定し、しっかりとお値段をおつけしています。

さらに、ベタついた内装は「張り替え・張り直し」が可能な箇所として扱っており、修復コストを加味したうえで最大限の査定を行っております。

丁寧に使っていても避けられないこの劣化は、お客様の過失ではありません。
むしろ「ヴィンテージの証」として捉え、その歴史に価値を見出す方も増えているのです。

▼ 内部メイン収納:

メインの収納は比較的キレイですが、やや硬化が始まっています。

▼ 内部がベタベタ…この状態、なぜシリアルナンバーが消えてしまったのか?

長年保管された古いルイ・ヴィトンのバッグに見られる代表的な劣化症状のひとつが、この“内側のベタつき”。写真のように、内張りが光を反射するほどヌメっとしていて、指で触れると粘着質な感触がある場合、それは合成皮革の加水分解が進行している証拠です。

かつてのヴィトン製品の一部では、内側の素材としてポリウレタン樹脂などを用いた合皮を使用していた時期があります。この素材は湿気や経年劣化に弱く、時間の経過とともに柔らかくなり、次第に“ベタベタ・ボロボロ”になってしまうのです。

シリアルナンバーが「消える」のではなく「溶けてしまう」?

ヴィトンのシリアルナンバーは、内張りの端やポケットの裏など、目立たない場所に刻印されています。しかし、その刻印が載っていた合皮部分がベタついて剥離すると、刻印そのものが溶けた素材と一緒に削れてしまうことがあります。

つまり、「シリアルナンバーが消えた」のではなく、素材の変質によって土台ごと失われたという現象が多く見られます。

この状態でも買取できるの?

ご安心ください。買取タマでは、シリアルナンバーの有無にかかわらず、バッグの外観や構造、縫製などから真贋を確認することが可能です。今回のように内側がベタついていても、外装のロゴバランス・金具の質感・製造年代特有の仕様など、複数の鑑定ポイントを総合的に判断してお買取りしています。

他社では「シリアルがない=買取不可」とされるケースもありますが、当店ではベタつきバッグの取り扱いに慣れており、高額査定につながる要素を見逃しません。

縁の部分にベタつきとひび割れが見られます。

▼ ブランドタグ周辺:

ロゴ刻印の周囲に黒ずみ・変色があります。

▼ 角ヌメ側、布地の剥がれ:

角の布地が大きく切れています。

▼ 金具のサビ:ショルダー根元のひび

金属部分にサビが見られ、メッキも薄くなっています。根元の革に深いひび割れと浮きがあります。

▼ バッグ側面:

この2枚の写真では、ブーローニュ30を真横から、そして底部から撮影しています。一見して分かるのは、底面全体にわたる沈み込みと、キャンバス地の波打ち現象。本来は張りのあるフォルムが特徴のモデルですが、長年の使用により、柔らかくなりすぎた素材が重力に負け、ライン全体が「くの字」に変形しています。

この型崩れは、単なる見た目の問題ではありません。ファスナーの開閉のしにくさ、荷物の出し入れ時の不安定さ、さらにはショルダーベルトの引っ張りバランスにも影響し、実用面にも密接に関わるダメージといえます。

💰 買取価格

46,000円

📋 中古ランク(詳しく)

  • 外装ランク:D(ヤケ・ヒビ・社外修理跡あり)
  • 内装ランク:D(ベタつき・剥がれ大・硬化)

👜 製品情報

  • ブランド:ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)
  • 商品名:ブーローニュ30
  • 型番:M51265
  • ライン:モノグラム
  • カラー:ブラウン
  • サイズ:約W30cm × H20cm × D10cm
  • 製造番号:判別不明(摩耗あり)
  • 製造年目安:1990年代後半~2000年代初頭

🔍 鑑定士コメント・お客様の声

鑑定士 斉藤のコメント:
状態がかなり悪く見える商品でも、人気の高い定番ラインであれば相場に沿って高額査定できるケースがあります。今回のブーローニュ30もそのひとつです。

お客様の声:
こんなに傷んでいるのに本当に売れるの?と半信半疑でしたが、査定額を聞いてビックリしました!タンスにしまっておくより、お願いして良かったです。

📈 ランク別・買取相場の目安

ランク 買取相場
S(新品同様) 90,000円前後
A(きれいめ) 70,000円前後
B(一般中古) 55,000円前後
C(ややダメージあり) 35,000円前後
D(ダメージ大) 20,000〜46,000円

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ヴィトン|シリアルナンバーが消えやすい理由(モデル別)

モデル名 製造年代の目安 シリアルが消えやすい理由 買取相場(状態C〜D)
ブーローニュ30 / 35 1980〜2000年代 内ポケット裏の布や合皮に押された型押しが、湿気やベタつきで見えなくなりやすい 21,000〜49,000円
サンクルー 1980〜2000年代 フラップ裏の小さな革タグに押印。長年の摩擦で判別困難になることが多い 19,000〜41,000円
ソミュール30 / 35 1990年代前後 仕切り内部の素材に刻印。カビや加水分解で印字が完全に消えるケースも 16,000〜37,000円
ミニモンスリ 1990年代 巾着構造の奥に小さく刻まれており、確認が非常に困難な位置にある 26,000〜52,000円
アマゾン 1980〜2000年代 合皮内装の劣化で文字ごと剥がれてしまうパターンが多発 20,000〜38,000円
ジュヌフィーユ 1980〜1990年代 レザータグに直接刻印されているが、ひび割れやシミで読み取りづらくなる 16,000〜33,000円
シャンティ 1990年代 シリアルの位置が奥まっており、小型バッグほど劣化や視認性の問題が多い 14,000〜31,000円
ポシェット・ツイン / フロランティーヌ 1990〜2000年代 開閉時に手が触れやすい箇所に印字されており、摩耗が起きやすい 11,000〜26,000円
キーポル50 / 55 1980〜2000年代 ヌメ革タグの裏に薄く刻まれているため、ヤケや乾燥で消えてしまうことも 23,000〜46,000円
パピヨン30 1980〜2000年代 筒型構造の端に押された番号が、革の曲がりで見えにくくなる 19,000〜41,000円

✅ シリアルが消えやすいヴィトンのモデル別解説

ブーローニュ30 / 35

刻印は内ポケットの裏地部分に直接押されており、経年による内装のベタつきや湿気の影響で、文字がにじんだり完全に消えてしまうことが多いです。

サンクルー

フラップ内側の小さなレザーパッチにシリアルが印字されていますが、長年の使用で摩耗しやすく、乾燥によるヒビ割れも重なると読み取れなくなります。

ソミュール30 / 35

仕切りの内装に押されたナンバーは、合皮の加水分解が進むことでベタつきと一緒に剥がれ落ちるケースが頻発しています。

ミニモンスリ

巾着の奥深くにひっそり刻印されており、位置的に見えづらいだけでなく、湿気と革の変形で視認が困難になります。

アマゾン

ポケット内部の合皮裏地に打たれた型押しが、劣化によってポロポロと剥がれ落ち、番号が丸ごと失われることがあります。

ジュヌフィーユ

レザーのタグ部分に直接刻印されていますが、古い個体では革が固くなり、シミや擦れによって印字が不鮮明になります。

シャンティ

小さめのバッグで奥まった場所にあるため、そもそも視認が難しく、さらに使用中の型崩れで番号が消えやすくなります。

ポシェット・ツイン / フロランティーヌ

開閉のたびに手や留め具と触れやすい部分に印字されており、摩擦の蓄積で削れやすい構造になっています。

キーポル50 / 55

ヌメ革タグの内側に薄く印字されていますが、日焼けや乾燥に弱く、いつの間にか文字がフェードアウトしてしまうことがあります。

パピヨン30

円筒の端部分に打刻されているため、革の湾曲や縫い目の影響で、最初から確認が難しいうえに摩耗も進みやすいです。