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血赤サンゴの買取実績
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みなさんは、サンゴのジュエリーをお持ちでしょうか。
非常に価値ある宝石としてサンゴは世界的に有名であり、真珠も含めて「海の二大宝石」と称されるほどです。
サンゴの生態系は世界的に見ても減少傾向であることから希少性が非常に高い天然宝石として位置付けられています。
また、サンゴには赤サンゴや血赤サンゴなど、外見的な特徴・産地・希少性などが違ってくるのです。
本記事では、赤サンゴや血赤サンゴが高いわけについて詳しくご説明します。
サンゴとは
サンゴは、外洋に面している熱帯および亜熱帯地域に生息しており、非常に澄んだ濁りのない浅海に形成される特徴があります。
主として、サンゴ・有孔虫・石灰藻といった石灰質の遺骸が、長期間に渡って積層されることによって生成される地形なのです。
日本においては、陸地を取り囲んで海岸に接続するように生成される裾礁というサンゴ礁がたくさん分布しています。
また、サンゴ礁が生成されている海の特徴として、波が激しい外海・白波が破砕される砕波帯・その内側の穏やかな波で形成されている海域といったように多種多様な環境が構築されています。
そのため、さまざまな環境に適している生物についても多様性に溢れているのです。
サンゴは、クラゲおよびイソギンチャクと同様に刺胞動物門と称されている動物に分類されます。
サンゴの大半は、ポリプと称される小個体がたくさん寄り集まっている群体で織りなされています。
このうち、造礁サンゴと称されるサンゴ礁を生成するサンゴは、自信の体内において褐かっ虫ちゅう藻そうと称される藻類を共存させることによって、褐虫藻が行う光合成に伴う栄養素をもらって成長する仕組みとなっています。
サンゴにいる褐虫藻は、共生藻と称されておりサンゴの種類および生息場所ごとの環境に対応するよう、樹枝状・塊状・テーブル状といった群体形を作り出すのです。
サンゴの歴史について
サンゴに纏わる歴史とは非常に古い時代からあります。
最初のサンゴの歴史は、紀元前にまで遡ることとなります。
一番最初は、旧石器時代として認識されている約25,000年前、ドイツの遺跡で発見されています。
サンゴは地中海いおいて分布されていることから、沿岸へと漂着したり海中において採取されたものを宝飾品・祭祀の神具・護符などに利用していたのです。
また、当時では現在の貨幣の代替品としても使用されていたため交易の対象として広く使用されていました。
1つの逸話としてギリシャ神話においては、英雄ペルセウスが怪物メドゥーサを討伐した際に首を掲げ、その首から滴った血が海に落下してサンゴになったという伝説もあります。
上述したように、サンゴは交易対象として広く使用されていたことから、ヨーロッパなどからの交易品としてシルクロードを経由して、ペルシャ・中国へと渡って行きました。
シルクロードを経由する過程において、インドもルートにあたるため仏教発祥の地であったことから、仏教にもサンゴは大きく影響を与えることになりました。
仏教の概念において、最も貴重とされている七種類の宝の1つとしてサンゴが認定されているのです。
このように、サンゴはさまざまな国に対しても影響を与えていたことが伺えます。
一方、日本にサンゴが伝来したのは8世紀あたりとされています。
8世紀は、日本においては奈良時代に相当する時代となっています。
日本へサンゴが来るルートは、上述したとおりシルクロードを使用してペルシャ経由で伝来していたため、胡渡珊瑚と称され非常に貴重な商品とされていました。
交易物として確立していたサンゴは重宝されていたことから、地中海に面したトッレ・デル・グレーコなど、イタリアにおいてサンゴで有名な土地では乱獲される傾向にあったためサンゴが絶滅する危険性があったのです。
サンゴが生育する環境とは非常に限定的であり、かつ生育する速度が遅いことが特徴であったため、乱獲されてしまってはサンゴの代替品がなくなっている傾向にあったのです。
なお、サンゴは地中海だけでなく日本近海においても生育していることが判明したのです。
1868年ごろ、日本では明治維新を経た後くらいからサンゴ漁が開始されるのです。
現代においては、ダイヤモンド・ルビー・サファイヤなど数々の宝石が取り扱われています。それらの宝石の中にサンゴも含まれており、昔と変わらず貴重な石として認識されています。
サンゴは、日本宝石協会において3月の誕生石に認定されており、ヨーロッパにおける35年の結婚周年祝いではサンゴ婚式と称されています。
これらのことからも分かるように、サンゴは現代においても特別な存在として扱われているのです。
サンゴの産地について
上述した内容でも少し触れましたが、サンゴの生育域は非常に限定的となっています。
日本においては、高知の土佐沖・小笠原列島・五島列島・奄美・沖縄の近海のみで採取可能となっています。
なお、近場の海外に視点を移すと台湾などにおいても採取可能です。
サンゴは、水深100mから300mといった比較的深い場所に生育していることから、海底から引き揚げなければなりません。
日本では、非常に大きく品質の高いサンゴが採取できるとされている土佐沖が有名となっています。
土佐沖のサンゴは品質が良いことから、置物としても利用されていた経過があり原木・原石状態で輸出することもあったのです。
なお、高知県においては江戸時代からサンゴ漁が開始されていた歴史がありますので、日本国内で比較しても長い歴史があることが伺えます。
日本で採取できるサンゴの特徴は、淡いピンク・白といった柔らかく包み込まれるような色合いとなっています。
原木・原石の大きさが確保されていることも特徴的であり、赤珊瑚と称される赤色が強く濃く発色されているサンゴも採取されます。
日本で採取されるサンゴの大きな特徴として、「フ」と称される白っぽい筋があります。
製品として整える過程において、原木・原石をカットおよび研磨することにより、より一層顕著に表れてくるのです。この「フ」は日本で採取されるサンゴにのみ確認できるものであり、諸外国で採掘されるサンゴには確認されないため産地の区別として取り扱われています。
日本以外の諸外国においては、イタリア・スペイン・ギリシャといった地中海が有名です。
上述した内容にも触れていますが、地中海では昔に乱獲されていた歴史がありますが、乱獲に伴って全く採取できなくなったわけではありません。
地中海で採取できるサンゴは、主として赤い珊瑚であることが特徴です。
日本で採取される赤サンゴと区別することを目的として紅サンゴと称されているが一般的となっています。
紅サンゴは、サンゴの中においてグレードが高いものとして位置づけられているものの、採取されるサンゴ大きさがあまり大きくないため宝石として取り扱われるのではなく、ビーズといった装飾品として取り扱われることもあるようです。
地中海では、水深50mから200m程度で水深の海底で採取することが可能であるため、日本と比較すると比較的に浅瀬で採取可能となっています。
また、北太平洋あたりのハワイ・ミッドウェー島沖においてもサンゴの採取が可能となっています。
白サンゴと称される淡いピンク・ベージュ色が採取され、ミッドウェー海域において採取されたサンゴはミッドサンゴと称されているのです。
こちらのサンゴは、水深100mから400mで深い海底において採取可能となっており、日本や地中海よりも更に深い場所で生育していることが伺えます。
上述にてご紹介した場所において統一して言えることは、サンゴは豊富に採取可能である資源ではないということです。
その理由は、サンゴは生育可能である海域が限定的であることと、成長するスピードが1年かけて1cm~数mm程度と非常に遅いことから、生育するまでにかなりの時間を要することが大きな要因となっています。
サンゴの宝石としての需要が世界的に高い背景があることから、乱獲および密猟が大きな問題としてクローズアップされています。
それらの現状から、現在においては宝石サンゴとして位置付けられている赤サンゴ・桃サンゴ・白サンゴ・ミッドサンゴはワシントン条約により保護対象として位置付けられているのです。
そのため、国際的に輸出をしようと思うと輸出許可書および原産地証明書などが必須となります。
このワシントン条約に基づく規制は非常に厳格に取り扱われており、サンゴを守るために必要な取り組みがとして世界各国で認識されています。
そのため、日本においても東京都・高知県・沖縄県などでは、行政より許認可を受諾した漁船だけが年間5トン程度といったサンゴ漁に留まっているのです。
このように、サンゴを取り巻く環境は現在においても予断を許さない状況となっているのです。
血赤サンゴと赤サンゴとは
サンゴにはたくさんの種類がありますが、その中でも特に価値が高いとされているのが血赤サンゴや赤サンゴなのです。
血赤サンゴは、地中海において採取されるサンゴとは一線を画するものであり、赤色系が非常に強く濃く発現されているサンゴです。
その色は血の色に似た赤黒く発色しているが大きな特徴です。
また、血赤サンゴは日本でしか採取することができず、色が混同しておらず深紅のものであればあるほど希少価値が高く最高級品として取り扱われています。
特に高知県土佐湾で採取可能となっている血赤サンゴはオックスブラッドと称され、世界で最も希少価値が高い最高の赤サンゴとして位置付けられているのです。
大きさは、全長約80cm程度にしか成長しないためそれほど大きくなりません。
また、サンゴの枝の分岐している個所および幹の部分においても太さを確保することができません。
日本で採取できるサンゴには「フ」と称されているサンゴの骨にあたる白い部分があり、「フ」を避けなければ宝石を精製することができないため、大きくとも3cm程度しか確保することができないのです。
そのことから、10mm以上の大きさを確保することができる丸玉へと成形された血赤サンゴは高価で取引される傾向にあります。
一方、赤サンゴは日本をはじめ、イタリア・フランス・スペイン・ギリシャといった地中海においても採取可能なサンゴとなっています。
別名では紅サンゴとも称され、地中海のイタリアにあるサルディニア島の名前からサルディと呼ばれることもあります。
色合いは単一となっており、血赤サンゴと比較するとやや明るいのが特徴です。
なお、桃サンゴや白サンゴなど他のサンゴと比較すると材質は柔らかく、内部に存在する傷および内包物が白濁として扱われることや傷穴が存在しやすいといった欠点を内包しています。
まとめ
ここまで、赤サンゴや血赤サンゴが高いわけについてご説明させて頂きました。
サンゴは非常に古い歴史があり、その人気の高さから乱獲されて来た経過があります。
また、日本で採取可能となっているサンゴはオックスブラッドなど、品質が高いことから世界的にも有名であるサンゴを数多く産出しています。
一方、サンゴはワシントン条約において非常に厳しい規制で取り扱われていることから、採取量も制限されてしまっていますので需要と供給がアンバランスになっていることも血赤サンゴや赤サンゴが高い理由に拍車をかけているのです。
上述したように、血赤サンゴや赤サンゴは希少価値が高いことから高値で取引されている傾向にあります。
これらの宝石が高値で取引される背景には、産地や歴史が深く関わっていることをご理解頂けたのではないでしょうか。
本記事が、血赤サンゴや赤サンゴの購入や売却をお考えになられている方にとって少しでもお役に立てたのであれば幸いです。